菓祖神社(吉田神社境内)
菓祖神社、以前から気になっていました。
菓子の祖神(おやがみ)として誰が祀られているのだろう? 祭神は誰なんだろうと? と。
先日、吉田山に登った後に吉田神社を巡拝しモヤモヤが少し晴れました。
祭神は二人で
田道間守命(たぢまもりのみこと) と 林浄因命(はやしじょういんのみこと) とのこと。
名前を聞いてもよく分かりませんが、
☆田道間守命(たぢまもりのみこと)は、
第十一代垂仁天皇の命を受け常世の国の「非時香菜」(ときじくのかぐのこのみ)
(今で言う「橘」のことらしい)を日本にもたらした。常世国から帰ってきた時、
天皇はすでに崩御しており嘆き悲しんで天皇の陵で自殺したという。 (古事記、日本書紀の世界の人)
(兵庫県豊岡市中嶋神社、和歌山県海南市の橘本神社から鎮祭)
☆林浄因命(はやしじょういんのみこと)は、
初めて餡入りの饅頭を作り広めた (中国淅江省の人で、貞和5(1349)年に来朝した)
(奈良県奈良市の林神社(韓国神社境内)から鎮祭)
要するに、祭神は「橘」を最初に日本に持ち込んだ人と「餡入り饅頭」を作った人と言うことです。
「餡入り饅頭」、当時は天地をひっくり返すようなインパクトのあるものだったんですかね~。
〈菓祖神社〉
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山蔭神社(吉田神社境内)
吉田神社境内には、食べ物にまつわる神社がもう一つ。「山蔭(やまかげ)神社」があります。
祭神は、藤原山蔭卿(ふじわらやまかげきょう)。
由緒書きには、
「山蔭卿は、清和天皇貞観元年(859年)奈良春日の大神を勧請し平安京鎮護の神として吉田神社を創建され
又我が国に於いてあらゆる食べ物を初めて調理調味づけた始祖であり古来包丁の神、料理、飲食の祖神として
崇敬厚き神である」と書かれています。
〈山蔭神社〉
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