Windows11をカスタマイズ
ボランティア活動(シルバーCITAサロン)は現在夏休み中。
夏休みに入る少し前、多くの会員さんがパソコンを買い替えられた。
いまどき新規購入するとOSは間違いなくWindows11。
特に困ったという様子もなく、相談もないことから、
皆さんしっかり使いこなしておられるのでしょう。
(一度だけ「ファイルの右クリックメニューに『送る』がない」との相談あり)
私はというと、
購入後丸6年が経過したDellの[Inspiron 15 3567(CPUはi5-7200)]を使っている。
Windows11非対応なのでWindows10で使い続けているが、万が一、
Windows11に関して何か質問を受けたときに困らないように
Windows11を少し勉強してみることに。
手元にWindows11マシンがないので、以前、
「非対応パソコン[Inspiron N5010]でもWindows11はまともに動くのか?」
で試した方法を使い、
スティックタイプの外付けSSD(250GB)にWindows11を作成し、
それを[Inspiron 15 3567(CPUはi5-7200)]のUSBポートに差し込み起動ディスクとした。
最新のパソコンとは比ぶべくもないが、
[Inspiron 15 3567]はUSB3.0(USB3.2 Gen1)端子を備えており、
SSD効果と相まって小気味よくサクサク動く。
(USB3.0:5Gbps[500MB/S]。SSD:Read400MB/S,Write350MB/S)
Windows10との連続性などを中心にWindows11のカスタマイズ方法を試してみた。
【カスタマイズ(順不同)】
➊タスクバーのアイコンを(Windows10のように)左揃えに
[設定]=>[個人用設定]=>[タスクバー]=>[タスクバーの動作]=>
[タスクバーの配置]で[左揃え]を選択
[設定]=>[個人用設定]=>[タスクバー]=>[タスクバーの動作]=>
[タスクバーの配置]で[左揃え]を選択
❷タスクバー上の不要なアイコンを非表示(ピン留めを外す)に
よく使うWordやExcelやEdgeなどは[タスクバーにピン留め]し、
使わないアイコンは非表示にするといいでしょう。
①[アンコン上で右クリック]=>[タスクバーからピン留めを外す]
②[設定]=>[個人用設定]=>[タスクバー]=>[タスクバー項目]で
不要なアイコンの設定を[オフ]にする
なお、タスクバー上のアイコンはドラッグすることで位置を変えることができます
①[アンコン上で右クリック]=>[タスクバーからピン留めを外す]
②[設定]=>[個人用設定]=>[タスクバー]=>[タスクバー項目]で
不要なアイコンの設定を[オフ]にする
なお、タスクバー上のアイコンはドラッグすることで位置を変えることができます
❸マウスポインターの色とサイズを変える
①[設定]=>[アクセシビリティ]=>[マウスポインターとタッチ]=>
②[設定]=>[Bluetoothとデバイス]=>[マウス]=>[マウスポインター]の項で
[おすすめの色](又は[+]別の色を選ぶ)を選択
③マウスポインターのサイズは[サイズのスライダー]をドラックして調整
❹デスクトップ背景を変える(自分の画像を使う)
[設定]=>[個人用設定]=>[背景]=>[背景をカスタマイズ][写真の選択]の項で
=>[写真を選択]=>お好みの画像を選ぶ
(デスクトップ上で右クリックしても[個人用設定]が選べる)
(注)画像サイズの調整は[デスクトップ画像に合うものを選択]で調整する
(注)画像サイズの調整は[デスクトップ画像に合うものを選択]で調整する
❺ファイルの拡張子を表示させる
タスクバー上の[エクスプローラー]=>メニューバーの[表示▼]=>[表示]=>
[ファイル名拡張子]にチェックを入れる
❻デスクトップのアイコンサイズを変える
①[デスクトップ上の何もないところで右クリック]=>[表示]=>[大中小]から選ぶ
②デスクトップ上で[Ctrl]キーを押しながら[マウスホイール]を前後に動かして調整
❼デスクトップのアイコンの文字を大きくする
[設定]=>[アクセシビリティ]=>[テキストのサイズ]=>[スライダーで調整]=>[適用]
❽画面表示倍率の変更
[設定]=>[システム]=>[ディスプレイ]=>[拡大縮小・・・]の項=>[拡大/縮小]で調整
❾(ユーザー)プロファイルの写真の設定
[設定]=>[アカウント]=下方の>[アカウントの設定]=>[ユーザーの情報>]=>
[ファイルの選択]=>[ファイルの参照]でお好みの画像を設定
❿「クリップボードの履歴」をオンに
①[Windows]キー+[V]キーを押して[クリップボード機能]を[オン]
②[設定]=>左側の[システム]=>右側の[クリップボード]=>[クリップボード機能]を[オン]
⓫パスワードやPINの入力を省略
パスワードやPINの入力なしでWindowsを起動する(但し、セキュリティーは低下するので要注意)。
①[設定]=>[アカウント]=>[サインインオプション]=>
[MicrosoftアカウントにWindows Helloサインインを要求する]が[オフ]になっていることを確認
②[Windows]キー+[R]キー
③[ファイルを指定して実行]画面で名前に[netplwiz]と入力し=>[OK]
④[ユーザーアカウント]画面で=>[ユーザー]タブ=>[ユーザーがこのコンピューターを使う・・・]
をクリックして[オフ]=>[OK]
⑤[自動サインイン]画面で[ハスワード][パスワードの確認]に同じパスワードを入力し=>[OK]
⓬One Drive
Windows11では、マイクロソフトアカウントの登録が必須。
アカウントの登録をするとマイクロソフトの提供する様々なサービスを受けることが出来る。
クラウドサービスのOne Driveもその一つだ。
無料で5GBまで利用可能で、
データのバックアップ、ファイルの共有、複数デバイスでのファイルの利用などに使える。
標準では、アカウント登録を行うと自動的にバックアップ(同期)機能が有効になる。
バックアップの対象として[デスクトップ][ドキュメント][写真(ピクチャ)]が設定されている。
この仕掛けを理解していないと、操作中に突然
①オンラインのファイルは参照することができません(ネット接続が求められる)
②削除されたファイルはどの場所からでも削除されます(メッセージ表示)
③ストレージがいっぱいです(メッセージ表示)
などのメッセージが表示されたり、ファイルやフォルダーの前に見慣れないマークが付いたりと
わけが分からず戸惑うことが想定される。
「わからない(理解できない)ものには手を出さない」のが鉄則。
バックアップ(同期)を止めたければ、
[設定]=>[アカウント]=>右側の[アカウント設定]の項の=>[Windowsのバックアップ >]=>
[One Driveフォルダーを同期しています]の項の[同期の設定を管理する]=>
[このPCのフォルダーをバックアップする]で[オフ]にするといい。
但し、既にある程度使い続けていた場合は、
One Drive上に保存されていたファイルやフォルダーを切り離した後のフォルダーに移動させる必要がある。
【操作方法の変更、新機能など(順不同)】
❶シャットダウン
①[スタート]ボタン=>右下の[電源ボタン]=>[シャットダウン]
②[Windows]キー =>右下の[電源ボタン]=>[シャットダウン]
③[スタートボタンの上で右クリック]=>[シャットダウンまたはサインアウト]=>
[シャットダウン]
④シャットダウン専用アイコンの作成(後述)
❷すべてのプログラムの表示(変更)
[スタート]ボタン=>[スタートメニューの画面右上]の=>[すべてのアプリ >]
❸「送る」などが配置換え(変更)
ファイルなどをUSBメモリに書き込むときに使う[右クリックメニュー]の[送る]などが
[その他のオプションを・・]の中に配置換えされた。二段階表示になっており使いにくい。
①[ファイルの上で右クリック]=>[その他のオプションを確認]=>[送る]など
②[Shift]キーを押しながら[右クリック]で全メニューが表示される=>[送る]など
❹絵文字パネルにアニメーションGIFが追加された
アニメーションGIFはWordなどに貼り付けても再生できる
①[Windows]キー+[.]キー=>[GIF] or
②[Windows]キー+[V]キー=>[GIF]
一例:
❺音声入力(新規)
音声入力ツールが標準装備されている。
Word2019/21には[ディクテーション]機能がなかったのでこれは朗報だ。
使い方は簡単。入力したい場所(Wordでも検索窓でも)にカーソルをセットし
[Windows]キー+[H]キーを押すだけ。マイクをクリックして話しかければOK。
(記号などの入力方法は後述)
なお、従来からある「Windows音声認識」を使いたい場合は、
①[スタート]=>[すべてのアプリ]=>[アクセシビリティ]=>[Windows音声認識]
②[Windows]キー+[Ctrl]キー+[S]キー
他に、音声入力関連として[音声アクセス]がある。
[スタート]=>=>[すべてのアプリ]=>[アクセシビリティ]=>[音声アクセス]
まだ「英語」のみのサポートで、ダウンロードが必要なようですが、
「ユーザーが PC を制御し、音声を使用してテキストを作成できる」ようです。
日本語対応が待たれます。
❻スナップレイアウト(新規)
ウィンドウを自由に配置できる機能です。
①ウインドウの右上の[×(閉じる)]と[-(最小化)]の間にあるアイコン(元に戻す/最大化)に
マウスポインタをセットすると[スナップレイアウト]が表示される。
レイアウトイメージを選択しどこに配置したいかを指定すればOK。
残りのウインドウがサムネイルで表示されるので夫々を選択すればよい。
②ウインドウのタイトルバーをドラックして画面上部にドラッグしても[スナップレイアウト]が表示される。
この機能はそこそこ便利で役に立つ。
❼エクスプローラー(変更&追加)
エクスプローラーは大きく変わった。リボンがなくなりツールバーに。
しかも小さなアイコンのみで説明の文字もない。
確かに、見かけはシンプルになって表示領域は広くなったが、この変更は失敗だ(と思う)。
ブラウザのような[タブ]機能が追加されたのは評価していいかもしれない。
タブの右側に表示された[+]をクリックし=>別のフォルダーを表示させ=>
例えば、ファイルを別フォルダーのタブ上にドラックすると=>表示が切り替わるので=>
そのままドロップすればよい。
[Shift]キーを押しながらエクスプローラーを2つ立ち上げ、ファイルを[ドラッグ&ドロップ]
という手もあるが、手間暇はそう変わらないと思う。
❽右クリックメニュー(変更)
ファイルやフォルダーの右クリックメニューの表示も大きく変わった。
メニューが2段階での表示になったのだ。
よく使う[送る],[削除]などは2段めのメニューに入っており、ひと手間余計にかかる。
文字が大きくなり見やすくなった半面、手間が増える。これも失敗作だと思う。
他によく使いそうな[切り取り],[コピー],[削除]などは1段めのメニューの下方(または上方)に
アイコンで表示されるが、どうせなら一段目のメニュー中に文字で表記してほしかった。
[Shift]キーを押しながら[右クリック]すると従来のメニューが表示されるのが
せめてもの救いか?
❾動画編集アプリ[Clipchamp(クリップチャンプ)](新規)
動画編集アプリ[Clipchamp(クリップチャンプ)]が標準装備されている。
Windows10の[ビデオエディタ]に代わるものとの位置付けらしい。
少し触ってみた感じでは、[ビデオエディタ]に比べて自由度が高く編集項目も多い。
パワーポイント(PP)と同様、画面の切り替え効果も使え面白そう。
([ビデオエディタ]にある[3D効果]やPPにある[アニメーション効果]などは使えないようだ)
[AIでビデオを作成する]というメニューもあり、どんなものが出来るのか興味は尽きない。
Windows10でもMicrosoft Store からダウンロードすれば使えるようなので
勉強会でもテーマとして取り上げられる。
なお、Microsoft Store から[フォトレガシー]なるものをダウンロードすれば
Windows11でも[ビデオエディタ]が使えるとのことです。
❿Snipping Tool(追加)
[Snipping Tool]は、Windows10時代からあった。資料作りに欠かせなので重宝している。
いつの間にやら画面のみならず[動画]もキャプチャできるようになっている。
使い方は簡単。
[起動]=>[録画アイコン]=>[+新規]=>[切り取り範囲の設定]=>[スタート]
マウスポインタの動きも録画される。
[Snipping Tool]を実行すると、
結果が[ピクチャフォルダー]中の[スクリーンショット]フォルダーに自動保存され設定になっている。
解除方法は、
[SnippingTool]起動=>[三点リーダー(…)]=>[設定]=>[スクリーンショットを自動的に保存する]のチェックを[オフ]
覚えておくと役に立つショートカットキー(の一部)
No |
ショートカットキー |
機 能 |
1 |
|
[スタート]ボタンと同等 |
2 |
[Windows]キー+[H]キー |
音声認識 |
3 |
[Windows]キー+[.]キー |
絵文字パネル |
4 |
[Windows]キー+[V]キー |
クリップボード |
シャットダウン専用アイコンの作成
①デスクトップの何もないところで右クリック
②[新規作成]=>[ショートカット]
③[項目の場所を入力してください]に以下を入れて[OK]。
半角英数で区切りは半角スペース
shutdown.exe /s /t 0 /hybrid
④[このショートカットの名前を入れてください]に[シャットダウン]と入力=>[完了]
⑤ショートカットの上で右クリックし[プロパティ]=>[ショートカット]タブ=>[アイコンの変更]
で適当なアイコン(サンプルは[×]を使った)を選択し=>[OK]
[パラメーターの意味]
/sは、シャットダウンのS
/t 0はこのコマンドが呼び出されたら直ちに(0秒後)に実行する
/hybridは、シャットダウン時の状態を保存し、次の起動時に高速スタートアップを行う
音声入力で記号などの入力方法
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