乙訓景観十景 (大山崎町エリア)
久しぶりに「⑧物集女車塚古墳」の前を通ったら目新しい駒札が建っていた。
読んでみると、
乙訓景観十景
令和元年度京都府交響地域プロジェクトおよび京都市西京区地域力サポート事業として
旧乙訓郡域の後世代に継続して残したい自然景観歴史的文化景観ならびに生態景観からなる
乙訓景観十景を選定しました。今後ともこの地域の誇りとする景観の保全と活用を期待します。
令和二年三月 乙訓地名詩編纂「チーム乙訓」
と書かれている。
「乙訓景観十景」、初めて聞く言葉なので少し調べてみた。
YouTubeにアップされている動画
の中に「乙訓十景」の地図があったのでそれを参考にした。
★「十景」となっているが実際は「三十景」あるようで1~30迄ナンバリングされている。
★必ずしもエリア毎に連続してナンバリングされているわけではなさそう。
★動画中の地図は小さく拡大しても見づらい。駒札設置場所の拡大地図が欲しい。
詳細は以下の通り。
京都市西京区エリア | ②大原野神社 ③正法寺梅園 ④善峯道休息所 ⑤三鈷寺 ⑥小塩の里山(西山の麓 里山からの眺望) ⑦小塩町の原風景(由緒ある里山の原風景) |
向日市エリア | ①物集女車塚古墳 ⑧西国街道五辻常夜燈 ⑨西国街道下河原歴史の道 ⑩向日神社 ⑪勝山 ⑫大極殿公園 ⑬西向日桜の径 |
長岡京市エリア | ⑭奥海印寺竹の小道 ⑮走田神社 ⑯西山公園体育館 ⑰西山公園こどもの森 ⑱柳谷観音陽光桜苑 ⑲下海印寺樽井緑道 ㉑勝竜寺公園 ㉒恵解山古墳公園 ㉓西代里山公園 ㉚開田城土塁公園 |
大山崎町エリア | ⑳小倉神社 ㉔天王山夢ほたる公園 ㉕旗立松展望台 ㉖青木葉谷展望広場 ㉗宝積寺 ㉘史跡大山崎瓦窯跡公園 ㉙竹林のこみち |
【大山崎町エリア】
⑳小倉神社
小倉神社は何度も訪問したことがあり、前に来たときは本殿が改修中で仮本殿で参拝した記憶がある。
今まで気が付かなかったが参道脇に十二支が祭られていた。
全てを参拝したから次に小倉神社へ来るのは12年後だ。
小倉神社本殿裏手に「地磁波発生之地」なるミステリアスなスポットがあります。
「ミステリアス・スポット!?「地磁波発生の処」(小倉神社)」をご参照ください
㉔天王山夢ほたる公園
「天王山夢ほたる公園」には「西国街道」探訪中に一度訪問したことがある。
(「近所の歴史探訪~「西国街道(その3)」編~」をご参照ください)
山崎の合戦の主戦場になったところであり正面に天王山を一望できるいいロケーションだ。
京都縦貫の高架下ではあるが高さがあり圧迫感はない。騒音も殆ど聞こえない。
公園の名前が示す通り「ヒメボタル」の保全地となっている。静かに見守りたいものだ。
「㉕旗立松展望台 ㉖青木葉谷展望広場 ㉗宝積寺 ㉘史跡大山崎瓦窯跡公園 ㉙竹林のこみち」は、
「竹林のこみち」を除いて天王山を登った時に何度も訪れたことがある。
当時は「乙訓景観十景」の設定はなかったので今回改めて訪問した。
㉕旗立松展望台
旗立松は、山崎の合戦で秀吉が士気をあげるために、
老松の樹上高く千成瓢箪の旗印を掲げたところだといわれている。
㉖青木葉谷展望広場
㉗宝積寺
駒札は三重塔の前に設置されていた。
由緒によると、宝積寺は奈良時代の聖武天皇の勅願寺として僧行基が開創したと伝えられている。
「乙訓地域で最も多くの文化財を保有する寺院で見るべき仏像が多くある」とのこと。
文字通り「宝(≒文化財)が山のように積もった」寺院で、ここでは全てを紹介しきれません。
また、「一夜之塔(三重塔)」や「出世石」など秀吉に纏わるものもある。
㉘史跡大山崎瓦窯跡公園
ここは数年前に訪問したことがあるが、綺麗に整備されておりビックリした。
駒札は東屋の裏手にあった。
天気も良く眺望も抜群で気分は最高。大いに楽しませてもらった。
公園前を走る阪急、JR、新幹線の音も何故か心地よく聞こえる。
気が付けば1時間以上も公園にいた。
【ご参考】
ここで生産された瓦は眼下の「山崎津」まで運ばれ船積みされて平安京に運ばれた。
マンション(ニコライフ大山崎)の前に「山崎津跡」の案内板が設置されている。
「津」は港の意味。紀貫之(土佐日記)も土佐からの帰任時ここに上陸した。
㉙竹林のこみち
ここは初めて訪れるところ。
山崎聖天と宝積寺・アサヒビール大山崎山荘美術館を結ぶ山麓に沿った竹林道(400m)。
駒札は山崎聖天側に立っていた。
❶史跡大山崎瓦窯跡公園の前の登山口(観音寺[山崎聖天]天王山登山道)から登った場合は、
前方上に鳥居の見える場所の左手
❷天王山から下山の場合は、旗立松から少し先の道標で左折(観音寺方面)し暫く下ると前方に鳥居が見える
竹のアーチの中を歩くと、さらさらと鳴る竹の葉の音で癒される。
「乙訓景観十景」シリーズ