「神の使い(神使)」と「狛犬?」オンパレード (その2)
神社にはそれぞれ「神の使い(神使)」とされる動物がいる。代表的なものとして ☆稲荷系の「狐」 ☆天神(天満宮)系の「牛」 ☆春日系の「鹿」 ☆八幡系の「鳩」 ☆日吉(山王)系の「猿」などが「神の使い(神使:しんし)」だと言われている。
一方、大抵の神社の参道や本殿前には一対の「いわゆる狛犬」と呼ばれるものがいる。邪気を祓い神前を守護する意味があるそうだ。そして神の使い(神使)が「いわゆる狛犬」として設置されている神社も多い。
市内(一部市外)で見かけた「神の使い(神使)」と珍しい「狛犬?」を幾つかご紹介。
神社にはそれぞれ「神の使い(神使)」とされる動物がいる。
代表的なものとして
☆稲荷系の「狐」
☆天神(天満宮)系の「牛」
☆春日系の「鹿」
☆八幡系の「鳩」
☆日吉(山王)系の「猿」
などが「神の使い(神使:しんし)」だと言われている。
一方、大抵の神社の参道や本殿前には一対の「いわゆる狛犬」と呼ばれるものがいる。
邪気を祓い神前を守護する意味があるそうだ。
そして神の使い(神使)が「いわゆる狛犬」として設置されている神社も多い。
市内(一部市外)で見かけた「神の使い(神使)」と珍しい「狛犬?」を幾つかご紹介。
No | 神使 | 狛✖ | 代表的神社(市内,一部市外) | 備 考 |
1 | 鰻(うなぎ) | ― | 三嶋神社 | その1 |
2 | 兎(うさぎ) | 狛兎 | 岡崎神社 | その1 |
3 | 亀と鯉 | ― | 松尾大社 | その1 |
4 | 鼠(ねずみ)? | 狛鼠 | 大豊神社大国社 | その1 |
5 | 蛇(へび)? | 狛蛇 | 大豊神社本殿 | その1 |
6 | 猿(さる) | 狛猿 | 大豊神社日吉社 | その1 |
7 | 鳶(とび)? | 狛鳶 | 大豊神社愛宕社 | その1 |
8 | 鹿(しか) | 狛鹿 | 大原野神社 | その1 |
9 | 牛(うし) | ― | 長岡天満宮 | その2 |
10 | 鳩(はと) | 狛鳩 | 長峰八幡宮 | その2 |
11 | 猿(さる) | 狛猿 | 新日枝神社 | その2 |
12 | 午(うま)? | 狛午 | 田中神社 | その2 |
13 | その2 | |||
14 | その2 | |||
15 | その2 | |||
16 | その2 |
([?]は疑わしいもの)
【牛】(長岡天満宮:京都府長岡京市天神2丁目)
天満宮(天神)系の神の使いは「牛」だ。祭神は言わずと知れた「菅原道真公」。
「牛」が神の使いとされた訳は、
長岡天満宮境内の「菅原道真公と牛について」の解説板に詳しい。
八幡系の神の使いは「鳩」だ。
京都市内では「三宅八幡宮」が有名らしいのだが、残念ながら行ったことがない。
ここでは、長峰八幡宮(八幡宮社)を紹介する。
長峰八幡宮(八幡宮社)は、府道733号線(柚原向日線)で金蔵寺へ行く途中にある。
こじんまりした神社だが歴史を感じさせる。
由緒書きなどは設置されていないので詳しいことは分からないが、
八幡宮なので祭神は応神天皇なのでしょう。
「鳩」が神の使いとされた訳は、
❶宇佐八幡神(応神天皇の神霊)は、山頂の巨石から「金色の鷹」となって出現し、
鍛冶の翁、三歳の童子へと変わり、後に「金鳩」に変じた
❷宇佐八幡から岩清水八幡に勧請した際や、源氏が祈願した際に金鳩が現れた
❸・・・
などなど諸説あるようです。
長峰八幡宮(八幡宮社)には「狛鳩」のみならず、欄間にも屋根にも鳩がいます。
所謂「普通の狛犬」もいます。
「狛鳩」だけに拘らずジックリ探訪するといいでしょう。
狛鳩 |
【おまけ】
本殿右側の石垣に小さな穴が開いています。
「石が欠落して穴が開いているのだろ~」と見逃しがちですが、
実は古墳(円墳)の石室開口部です。
そうなんです、長峰八幡宮は古墳の上に建てられているのです。
這いつくばれば中を覗くことも出来ます(懐中電灯は必携)。
(石室内部はカメラを突っ込みフラッシュをたいて撮影したものです)
【猿】新日吉(いまひえ)神宮:東山区妙法院前側町
新日吉神宮はその名の通りバリバリの日吉系だ。
永暦元年(1160年)、後白河法皇が比叡山東坂本の日吉山王七社(日吉大社)を勧請したのが始まりだそうだ。
バリバリの日吉系に相応しく本殿前に2匹の神猿(狛猿)が祀られており、何れも金網で囲まれている。
神の使いである神猿は「神猿(まさる)(真猿)」と呼ばれている。
「まさる」は「魔去る」、「勝(まさ)る」、「増(まさ)る」に通じる。
本殿前や本殿欄間にも安置されている。他にも、
「猿」と呼ばれていたと伝わる豊臣秀吉(木下藤吉郎) を祀る「樹下(このもと)社」などもある(木下≒樹下)。
【午(うま)】(田中神社:京都市伏見区横大路天王後51)
神様は「御神輿」に乗って移動するものだと思っていましたが、馬にもお乗りになるのですね。
神社によっては専用の「神馬舎」がある。
田中神社の祭神は、
速素盞鳴(スサノヲ)尊(のみこと)」奇稲田姫(クシイナダヒメ)命(のみこと)」と
その子たち「三女五男八柱御子神(やはしらのみこがみ)」で、「卯」を神使とする「岡崎神社」と同じだ。
また「勝馬納駒」とも書かれている。
ここで妄想。
京都競馬場も近いことから、勝馬の馬主若しくは大穴をあてて大金を手にした方が奉納したのか?
木製で、右側に牡馬(ぼば)、左側に牝馬(ひんば)が鎮座している。
「神の使い(神使)」と「狛犬?」オンパレード (その1)もご参照あれ。
順次公開予定。乞うご期待 |