2019年11月2日土曜日

えらいこっちゃ~ (File:\Boot\BCD Error Code:0xc000014c)と思いきや

「えらいこっちゃ~」 と思いきや

えらいこっちゃ~
2011年1月に購入した[Dell INSPIRON N5010]。もう彼此9年近く使っている。
ある朝、電源を入れるとDEllのロゴマークが表示された後、画面がブルーの[Recovey画面]に。
[Blue Screen]は心臓によろしくありません。
  File:\Boot\BCD
  Error Code:0xc000014c
何度も電源のON/OFFを繰り返してみるも変化なし。
「回復ドライブ」「イメージバックアップ」何れも作ってない。

「あちゃ~ こりゃ えらいこっちゃ~」。

別のパソコンでエラー内容を調べてみると関連する多くの情報が発信されていた。

どうやらBCD(Boot Configuration Data:ブート構成データ)がおかしくなつているようだ。
ということは、BCD を再構築出来れば元に戻せる可能性があるということだ。


試みた回復手順は以下の通り。
1.Windows 10 Media Creationというツールをダウンロード
 HDDからは起動できないので、先ずは起動デバイス(USBフラッシュデバイス)作りから。
 ①8GB以上のUSBメモリーを準備
 ①マイクロソフトの[Windows10ダウンロード]のページへ
 ②[ツールをいますぐダウンロード]
 ③[実行する操作]で[別のPCのインストールメディアを作成]にチェック
 ④[使用するメディア]で[USBフラッシュデバイス]にチェック
 ⑤ダウンロードが始まる。完了までには少々時間がかかる。

2.USBフラッシュデバイスから起動
  USBフラッシュデバイスから起動するには、起動デバイスを変更する必要がある。
 ①USBメモリーを挿入し電源を入れ直ちに[F12]キー(Dellの場合)を押す。
 ②boot deviceから[USB Storage Device]を選ぶ。

3.[Windows セットアップ画面]の操作
 ①[Windows セットアップ画面]は何もせずそのまま[次へ]
 ②次の画面の左下にある[コンピューターを修復する]を選択
  =>[Windows10をインストール]を選択しないこと。
    (Win7/8.1をWin10にVer.Upしたい場合は、ここからスタートする)
 ③[オプションの選択画面]で[トラブルシューティング]を選択
 ④[詳細オプション画面]で[コマンドプロンプト]を選択
 ⑤[\Sources>]と表示された後に、\Sources>bootrec /rebuildbcd
      [bootrec /rebuildbcd] (cと / の間は半角スペースを入れる)
      を入力し[Enter]キー
      (bootrec /XXXXXには幾つか種類があるが、bcsをrebuild(再構築)するこのコマンドを選択してみた)
 ⑥正常に終了したので[exit]を入力してコマンドプロンプトを終了させ
 ⑦[PCの電源を切る]を選択

4.再起動
  恐る恐る再起動
 ①USBメモリーを取り外し、恐る恐る電源を入れる
 ②Dellのロゴマークが表示された後、[File:\Boot\BCD Error Code:0xc000014c]の表示はないものの
  先に進まない。「あぁ、やっぱりダメか」と思った矢先「ようこそ」の画面
 ③その後通常より時間がかかったが正常に起動した
 ④ネットの接続や幾つかのアプリを試してみたが問題はなさそう。万歳。
バンザイ!!

「あちゃ~ こりゃ えらいこっちゃ~」と思いきや
いとも簡単に呆気なく解決した。こんなこともあり? 何ともLuckyな話だ。
使用可能なパソコンがもう一台あったことも幸いした。一台だけだとこうはいかない。

[Dell INSPIRON N5010]は長年使ってきて愛着がある。
3年前にWindows10に(無償)アップグレードし、今でも現役バリバリだ。
あわよくば、2020/10/13のOffice2010のサポート期限切れまで活躍してほしい。
その後はネット専用機として余生を過ごしていただければ・・・。
今回は、偶々HDDに物理的な損傷がなくBCDの再構築だけで済んだ。
トラブル対策を調べる中で、
「パソコンが起動不能になった場合でもデータを救出する方法がある」との記事を見つけたので試してみた。
USBメモリーに別のOS(Ubuntu:ウブントゥ)を入れ、そこから起動してデータ救出を試みる方法だ。

手順は以下の通り

1.Ubuntuのダウンロード
①[Ubuntu Japanese Team]サイトから
 [Ubuntuのダウンロード] =>[日本語Remixのダウンロート]で
 [Ubuntu xxxxx LST]の中の[ISOイメージ]をダウンロード (LST:Long Time Support)

2.Rufus(ルーファス)のダウンロードとUSBメモリーへの書き込み
 単純に1.①の[ISOイメージ]をUSBメモリーにコピーするだけではNG。
 ダウンロードした[ISOイメージ]を[Rufus(ルーファス)]を使ってUSBメモリーに書き込む
 ①4GB以上のUSBメモリーをセット
 ②Rufus(ルーファス)をダウンロード
 ③[デバイス]で書き込むUSBメモリーを選ぶ
 ④[選択]をクリックして[1.①でダウンロードしたISOファイル]を指定する
 ⑤書き込み使用モードは[ISOイメージモードで書き込む]にチェックを入れる
 ⑥[データ消去の警告]が表示されたら[OK]をクリック

3.Windowsで起動不能のパソコンを[Ubuntu]で起動する
 ①2.で作成した[Ubuntu]起動用のUSBメモリーを差し込む
 ②電源を入れ直ちに[F12]キー(Dellの場合)を押す
 ③boot deviceから[USB Storage Device]を選ぶ
 ④最初に起動方法を尋ねられるので必ず[インストールせずにUbuntuを試す]を選ぶ
 ⑤[Ubuntu]のロゴの後、デスクトップ画面が開く

4. [Ubuntu]を使ってファイルを救出する

 ①データ保存用のUSBメモリーまたは外付けHDDを差し込む
 ②デスクトップにアイコンが表示される
 ③画面左側の[ファイル]アイコンをクリックする
 ④メニューから[他の場所]をクリック
 ⑤[Windows]や[Program Files]の他に[Users]がある
 ⑥[Users]を丸ごとUSBメモリーや外付けHDDにコピーすれば完了
 ⑦コピー中のエラーは[全てスキップする]でOK
 ⑧[Users]丸ごとが必要ない場合は[Users]を開き、必要な下位フォルダーをコピーする


以上の方法で、Windowsパソコン上で別OS(Ubuntu)を稼働させ、
データ救出が出来ることを確認した。

パソコンが健全なうちに[Ubuntu]起動用UBSメモリーを作成しておくと、
万が一の時に役に立つかもしれない。転ばぬ先の杖だ