2016年10月9日日曜日

みそそぎ川の源流を訪ねて

みそそぎ川の源流を訪ねて


御陵(みささぎ)は聞いたことがあるけど、『みそそぎがわ』なんて聞いたことがない」
とおっしゃる京都人、意外と多いのでは? かく言う私もつい最近まで知りませんでした。

京都の夏の風物詩のひとつ「納涼床」、あの下を流れている「せせらぎ」が実は"みそそぎ川"なのです。
何でも昭和の大洪水のあとの大規模河川改修の時に作られた人工の河川らしい。

では、早速"みそそぎ川"の源流を訪ねてみましょう。


 "みそそぎ川"の源流は、賀茂大橋下流200mくらいの右岸にあります。
源流といえば聞こえは良いですが、実際は鴨川からの取水口で風情はありません。
取水口から直ぐ暗渠になっており見えませんが、上は公園が整備され子供たちの賑やか声が聞こえます。
川は、暗渠の中を南に流れ、丸太町橋下流で地表に顔を出します。
出口には"みそそぎ川"の銘が刻まれています。
"みそそぎ川"に架かる小橋にも"みそそぎ川"の名前が。

二条大橋の下流で"高瀬川"に分流します。高瀬川の源流はここです。
高瀬川は"みそそぎ川"の支流というわけです。
高瀬川は、分流地点の直ぐ側にある「がんこ高瀬川二条苑」の中の高瀬川源流庭園を通り
木屋町通りをくぐって姿を見せます。

 分流点より先から納涼床(5/1~9/30)が連なり始めます。
シーズン中は、涼を求め風情を求める人で先斗町界隈はごった返します。

五条大橋近くまで来るともう床はありません。
人々を楽しませる役目を終えた"みそそぎ川"はひっそりと流れ
五条大橋の手間で再び鴨川に合流します。ここが"みそそぎ川"の河口です。

"みそそぎ川"、お疲れ様でした。

 "みそそぎ川"、全長3,500mほどの短い川ですが、散策路や公園もよく整備されており
橋の下には様々な案内板が設置され歴史の勉強にもなります。
また、野鳥を観たり飛び石で遊んだり‥。散策には最適の場所です。オススメします。

"みそそぎ"は禊(みそぎ)と関係あるのでしょうね。

「みそそぎ川の源流を訪ねて」。スライドショーでお楽しみください。