2019年4月7日日曜日

Windows10を少しでも速く(あの手この手)

Windows10を少しでも速く(あの手この手)

遅い~!!

1年半ほど前、ボランティア活動(シルバーCITAサロン)の会員さんのほぼ半数が
新しいWindows10+Office H&B Premiumのパソコン(CPUはi5-7200)などに買い替えられた。
Windows7+Office2007から移行した方が多く、当初は以前と同じように使えるようにと
操作の連続性(今まで通りのやり方)を望まれる方からの相談が多かった。
(別稿[Windows10,Office H&B Premium お悩み相談]参照)

操作に手慣れてくると、今度は「速さ」に対するリクエストが多くなってきた。
(特に、起動時間に対するご不満が・・・「起動遅すぎ~」)
そこで「Windows10」を少しでも速くするための「あの手この手」を探ってみた。
他にもまだまだ沢山あるのでしょうが手軽に(設定の変更だけで)出来そうなものを纏めてみた。

1.パソコン起動時のサインインを省略(パスワードの入力を省略する)
 起動の都度パスワードを入力するのは手間です。起動時にパスワードの入力を省略するには
 ①スタートボタンの横にある検索窓に[netplwiz]と入力
 ②ユーザアカウントの画面でアカウント(ユーザー)名を選択し
 ③「ユーザーがこのコンピューターを・・・」のチェックを外し[OK]をクリック
 ④自動サインイン画面でパスワード(確認入力にも同じパスワード)を入力し[OK]
 ⑤ユーザアカウントの画面で[はい]をクリックし一旦サインアウトする
 ⑥再度サインインすれば完了です

2.スリープ状態からの復帰時にパスワード入力を省略する
 [スタートボタン]=>[設定]=>[アカウント]=>左側の[サインインオプション]=>
 [サインインを求める]の項で[ロックしない]に変更

3.[GUIブート]をなしに設定
 起動時に表示されるロゴマークなどの表示を停止する
 [すべてのプログラム]=>[コントロールパネル]=>(右上の)表示形式をカテゴリに変更=>
  [システムとセキュリティ]の文字をクリック=>[管理ツール]の文字をクリック=>
  [システム構成]をダブルクリック=>[ブート]タブ=>[ブートオプション]の項の
  [GUIブートなし]にチェックを入れ=>[OK]ボタンをクリックする。

4.ロック画面のメッセージを非表示にする
 起動時に「気に入りましたか?」などのメッセージが表示される画面が表示される。
 これが煩わしいときは、
 4.1ウインドウズスポットライトをオフに
  [スタートボタン]=>[設定]=>[個人用設定]=>[ロック画面]で
  ①背景を[画像]に変更する
  ②「WindowsとCortanaに関するトリビアやヒントなどの情報をロック画面に
   表示する」を[オフ]にする
  ③「サインインが、面にロック画面の背景を表示する」を[オフ]にする
 4.2デバイスがロックされているときはコルタナを使わない
  [スタートボタン]=>[設定]=>[Cortana]=>[ Cortanaに話しかける]の[ロック画面]の項で
  [デバイスがロックされているときでもCortanaを使用できるようにする]を[オフ]にする。

5.シャットダウン専用のショートカットアイコンを作る
 シャットダウン時の操作、[スタートボタン]=>[電源]=>[シャットダウン]が
 面倒くさい場合は、シャットダウン専用のアイコンを作成しておくと便利です。
  ①デスクトップの何もない所で右クリック=>[新規作成]=>[ショートカット]
  ②ショートカットの作成画面で[項目の場所を入力くしてください]のところに
   [shutdown /s /t 0 /hybrid]  と入力し=>[次へ](半角スペースで区切る、0は数字のゼロ)
  ③次の画面で[シャットダウン]と入力し[保存]
  ④アイコンの上で右クリック=>[プロパティ]=>[アイコン]タブ=>[アイコンの変更]で
   お好みのアイコンに変更する(とよい)。

6.[スタートアップ]と[サービス]で不要なものを無効化する
 [スタートアップ]と[サービス]から不要なものを無効化するには、多少の専門知識が
 必要となるためパソコンに精通した方のアドバイスを得ながら進めてください。
 6.1スタートアップ
  [スタートアップ]とは、Windows起動時に自動的に起動されるアプリです。
  スタートアップのアプリを停止させる方法(どちらの方法でもできます)
   ①[タスクバー]上で右クリック=>[タスクマネージャー]=>[スタートアップ]タブ
    停止させたいアプリの上で右クリック=>[無効化]
    (注) [タスクマネージャー]画面の左下の[詳細]をクリックしてください。
    (またはアプリをクリックして選択し右下の[無効にする]をクリックしてもよい)
   ②[スタート]ボタン=>[設定]=>[アプリ]=>[スタートアップ]で
    アプリの右側のチェックボックスをクリックし[オフ]に設定する
    ★不要なアプリで[影響の大きい]ものを無効化するといいでしょう
    ★モニター系、システム監視系などは無効化の検討対象(効果もそこそこあり)
     T社のPCの場合、HDD監視、システム監視、システムセッティングを無効化すると
     かなりの効果が見込める。
 
 6.2サービス
  [サービス]とは、Windows起動時に起動される各種サービスを行うためのソフトです。
  サービスの自動起動の設定は、以下の4通りがあります。
  スタートアップの種類と内容
  1 自動:自動起動する
  2 自動(遅延開始) :通常の自動起動より遅れて起動する
  3 手動:起動直後はサービス停止状態であっても、他のアプリやサービスから要求が
        あればサービスを起動します。
  4 無効:アプリやサービスから要求を受けてもサービスを起動しません。
        自動起動を止めるには「手動」または「無効」に設定します。
 
  [サービス]の設定を「手動」または「無効」に変更する方法
   ①[タスクバー]上で右クリック=>[タスクマネージャー]=>[サービス]タブ=>
   『(注) [タスクマネージャー]画面の左下の[詳細]をクリックしてください』
    左下の[サービス管理ツール]をクリック=>[サービス]アプリの一覧が表示されます=>
    [スタートアップの種類]を変更したい[サービス]アプリをダブルクリックします=>
    [プロパティ]画面が開きます=>[全般]タブの[スタートアップの種類▼]で
   「手動」または「無効」を選択し=>[OK]をクリックます。
  ★どの[サービス]の設定を変更するかについては、システムに精通した方の指導を仰いでください。
  ★明らかに不要と思われる[サービス]、
    例えばFax、Xbox関係、市販デモサービスなどは[無効化]しても問題ないでしょう。

7.バックグラウンドアプリの実行を停止する
 [スタートボタン]=>[設定]=>[プライバシー]=>左側の[バックグラウンドアプリ]
  ①[アプリのバックグラウンド実行を許可する]を[オフ]に または
  ②[アプリのバックグラウンド実行を許可する]を[オン]にして必要なアプリのみ[オン]

8.Microsoftへ送る情報を制限する
 勝手にMicrosoftに送られる情報を制限する
 [スタートボタン]=>[設定]=>[プライバシー]=>左側の[診断&フィードバック]
  ①[診断データ]=>[基本] 
  ②[エクスペリエンス調整]=>[オフ]
  ③[診断データを表示する]=>[オフ]
  ④[フィードバックを求められる頻度]=>[許可しない]

9.ハードディスクの掃除
 9.1一時ファイルの削除(お掃除)
  [スタートボタン]=>[設定]=>[システム]=>[ストレージ]で=>[今すぐ空き領域を増やす]をクリック=>
  [全ての項目にチェックを入れて]=>左上の[ファイルの削除]ボタンをクリック。
  ★ゴミの量が多いと数時間かかる場合があります。
  ★[スタートボタン]=>[全てのプログラム]=>[Windows管理ツール]=>[ディスククリーンアップ]でも
   同じことが出来ます。

 9.2自動メンテナンス機能をオンに設定
  [スタートボタン]=>[設定(歯車)]=>[システム]=>[ストレージ]で
  =>[空き領域を自動的に増やす方法を変更する](青枠)をクリック
   [空き領域を自動的に増やす方法を変更する]の画面で
   ①[ストレージセンサー]を[オン]にします。
   ②[ストレージセンサーを実行する]では実行頻度を指定します。[毎月]程度でいいでしょう。
   ③一時ファイルの項では
    ★[アプリで使用されていない一時ファイルを削除します]に[チェック]を入れます。
    ★[ゴミ箱に移動してから次の期間が過ぎたファイルを削除する]では[30日]程度を設定します。
    ★[ダウンロードフォルダーに保存・・・]でも同様に[30日]程度を設定します。
 
 9.3デフラグ(Deflag)
  デフラグとは、ハードディスク上に飛び飛びに格納されたファイルなどを整理整頓することです。
  整理整頓するとファイルの読み出しが気持ち速くなります。
  [スタートボタン]=>[全てのプログラム]=>[Windows管理ツール]=>[ドライブのデフラグと最適化]=>
  [ドライブの最適化]画面で[スケジュール化された最適化]の項の[設定の変更をクリック]し=>
   ①「スケジュールに従って実行する」にチェックを入れ
   ②頻度を毎月に設定し
   ③[OK]ボタンをクリック
    ★時間がかかります(実施のタイミングを考慮のこと)。

 10.ブラウザ[Edge]使用後にゴミを溜めない
  [Edge]を起動=>右上の[設定など(…)]をクリック=>[設定]をクリック=>
  [閲覧データのクリア]の[クリアするデータを選択]をクリック=>
  Edge使用後に削除したい項目にチェックを入れ=>
  [ブラウザを閉じるときに常にこれを消去する]を[オン]にする。

 11.不要なアプリを削除する
  Windows10には、(人によっては)使わないアプリが多数搭載されています。
  使う見込みのないアプリは思い切って断捨離しましょう。削除方法は、
  ①[スタートボタン]=>[設定]=>[アプリ]=>[アプリと機能]=>[不要なアプリ]をクリック=>
       [アンインストール]
  ②[スタートボタン]=>[全てのプログラム]=>[不要なアプリ]の上で右クリック=>[アンインストール]

12.電源プランで高パフォーマンスを設定する
 この設定方法はPCによって異なるかも知れない。以下はDellの場合。
 [コントロールパネル]=>[表示方法をカテゴリ]=>[システムとセキュリティ]=>[電源オプション]=>
 [電源プランの作成]で[高パフォーマンス]にチェックを入れた[カスタムプラン]を作成する

13.その他(塵も積もれば山となる)
  ①視覚効果
   [コントロールパネル]=>[システム]=>[システムの詳細設定]=>[詳細設定]タブ=>
   [パフォーマンス][設定]=>[カスタム]をチェック=>[必要なもののみにチェック]を入れる
  ②透明効果
   [スタートボタン]=>[設定]=>[個人用設定]=>[色]=>[透明効果]=>[オフ]
  ③デスクトップ上のアイコンは必要なものに限定。数が多い場合はフォルダーにまとめるとよい
  ④スタートメニューの表示を0.4秒短縮
       [スタート]=>[すべてのプログラム] =>[Windows管理ツール]=>
       [レジストリエディター]=>[ユーザーアカウント制御画面]で[はい]をクリック=>
       [レジストリエディター]の画面で左側の
           a)[HKEY_CURRENT_USER]をダブルクリック=>
           b)[Control Panel]をダブルクリック=>
           c)[Desktop] をダブルクリック=>
           d)[MenuShowDelay]をダブルクリック=>
           e)[値のデータ]の数値を[400]から[0]に変更する
           f)[OK]ボタンをクリック
       再起動すると設定が有効になる。


本件は、ボランティア活動(シルバーCITAサロン)で取り上げました。
[スタートアップ]や[サービス]は、機種によって違いはあるものの、
不要と思われるものは極力[無効化]していただきました。結果、

体感的に少し速くなったような気がする」とのご評価で、先ずは「目出度し目出度し」。
万歳!!

「Windows10を少しでも速くしたい」とお考えの貴兄の参考になれば幸いです。

【おまけ】
「アカウント画像を自分好みの画像に変更したい」とのリクエストあり。
(余計な時間がかかりますが、たってのご希望ということで)

 [スタートボタン]=>[設定]=>[アカウント]=>[ユーザーの情報]=>[自分の画像を作成]=>[参照]