2025年6月11日水曜日

無料で使える[Google Earth Studio]でズームイン動画を作ってみた

 無料で使える[Google Earth Studio]でズームイン動画を作ってみた (京都タワーにひとっ飛び)

TV番組「ぽつんと一軒家」で、上空から「目的地のぽつんと一軒家」にズームインするシーンがある。
「あのシーンはどうやって作るのだろう? 作れたら面白いな~」などと思って見ていた。
ところがドッコイホイサッサ、作れるんですよね~ [Google Earth Studio]を使えば。
無料で使えてしかも利用制限もなさそうだ。

試しに「京都タワーにひとっ飛び」と題した動画を作ってみた。
[Google Earth Studio]で作成した動画に[Clipchamp]で音声とキャプションを付けました。
京都タワーにひとっ飛び

[Google Earth Studio]でズームイン動画を作る


1.1準備
  [Google Earth Studio]を使うためには申請が必要となります。
①Google Earth Studioのサイトに行きます(https://earth.google.com/studio/signup/)
②アカウントを求められたら、Googleアカウントでサインイン(ログイン)します。
③必要事項を記入し送信します(送信ボタン)
 (私の場合、申請を送信後直ぐに使えるようになりました)
1.2. 動画(プロジェクト)の作成と基本操作
①[Google Earth Studio](https://earth.google.com/studio/)にアクセスし、ログインします。
②「空のプロジェクト」をクリックします
 
③プロジェクト名(タイトル)などを設定します(例:京都タワーへズームイン)
  今回は、 15秒(450フレーム)の動画を作ってみます
   00~07秒:宇宙に浮かぶ地球から目的地(京都タワー)にズームイン (シーン1)
   07~10秒:目的地(京都タワー)を別角度から鳥瞰する (シーン2)
  10~15秒:そのまま静止状態にする (シーン3)
  時間を[450]に設定します(450フレーム=30フレーム/秒×15秒)
  今回は、時間のみ変更しましたが、サイズの[∞]をクリックするとサイズを変更できます。
④設定が終わったら、右下の[開始]をクリック
⑤初期画面が開きます
 ここで[キーフレーム]について少し触れておきます。[キーフレーム]とは、
 例えば、ズームインの始まりと終わり、またはカメラの位置が変わるシーンの
 始まりと終わりを決める「動きを指示する重要なポイントになるフレームのことです。
 [Google Earth Studio]の場合、「最初と最後のフレームさえ指示(設定)すれば、
 その間のフレームは[ズーム]機能で自動生成(補完)してくれる」という仕掛けです。
⑥各シーンの作成
 [シーン1]:宇宙に浮かぶ地球から目的地(今回は京都タワー)までズームイン
 ❶[ズーム]の場合の初期画面は宇宙空間に浮かぶ地球です。
  a)[ドラッグ]で回転出来ます
  b)[マウスホイール]で拡大/縮小が出来ます
 ❷初期画面の設定が出来たら[再生ヘッド]をスタート地点(00)にドラッグして移動させます
 ❸[キーフレームの追加]ボタンをクリックします
  a)[キーフレームの追加]ボタン上の[◇][🔷]に変わります
  b)[タイムライン]上に[🔷]が表示されます
 ❹次に[再生ヘッド]を[シーン1]のエンド地点(210)にドラッグして移動させます
 ❺検索窓を使って目的地を検索し、エンド地点(即ち目的地)の画面を表示させます。
  a)画面右上の検索窓に目的地(今回は[京都タワー])を入力して[Enter]キー
   目的地の入力は[🔍]をクリックしてから入力します
  b)目的地を上空から見た画像が表示されます
  c)[キーフレームの追加]ボタン上の[🔷][]に変わっています
 ❻再度、[キーフレームの追加]ボタンをクリックします
  a)スタートの[🔷]とエンドの[🔷]が直線で結ばれます
  b)[キーフレームの追加]ボタン上の[]は[🔷]に変わります
 ❼これで[シーン1]は完成です。ここまでの出来具合をプレビューで確認してみましょう
 ❽再生ボタンの使い方は以下の通りです

 [シーン2]真上から見た画像だけでは物足りないので目的地を別角度から鳥瞰するシーンを追加
  ❶[再生ヘッド]を[シーン1]のエンド地点(210)にセットします
   (ここが[シーン2]のスタートになります)
  ❷カメラの角度を変えたいので、
   [カメラの回転]の[パン]と[傾斜]の[キーフレームの追加]ボタンをクリックします
   a)[カメラの回転]は左側にあります。
   b)隠れて見えない場合は、[▼カメラの位置]の[▼]をクリックして表示を
    閉じると見えるようになります
  ❸[再生ヘッド]を[シーン2]のエンド地点(300)にセットします
  ❹[シーン2]のエンド画面を作成します。
   画面は[シーン1]のエンド画面になっています。以下の方法で操作します。
   a)画面の拡大:マウスホイールを前に回転
   b)画面の縮小:マウスホイールを後に回転
   c)画面を上下左右に移動:画面をドラッグ
   d)角度:[Alt]キーを押しながらドラッグ
    これらを駆使して最終的な[シーン2のエンド画面]を決めます
  ❺[カメラの回転]の[パン][傾斜]の[キーフレームの追加]ボタンをクリックします  
   [300]の位置に[🔷]が表示され、[210]の位置の[🔷]と直線で結ばれます
  ❻[カメラの位置]の[キーフレームの追加]ボタンをクリックします
   [300]の位置に[🔷]が表示され、[210]の位置の[🔷]と直線で結ばれます
   [🔷]の前後に[>][<]のマークが自動的に追加されます。
   これは、キーフレーム間の動きを滑らかに変化させるための設定で
   [イージング]というそうです。
  ❼これで[シーン2]は完成です。出来具合をプレビューで確認してみましょう
  ❽気に入らなければ、[🔷]をクリックして選択し、[Del]キーで削除し、再設定してください

[シーン3]:[シーン2]の最終画面をそのまま継続します
  ❶[再生ヘッド]を[シーン3]のエンド地点(450)にセットします
  ❷[カメラの位置]の[キーフレームの追加]ボタンをクリック
   (特に何もしなくても、最初に設定した450フレームまで再生されます)

   ❸プレビューして、出来栄えを確認しましょう

1.3. レンダリング(Rendering)
 プレビューして問題がなければ、次の[レンダリング]に進みます。
 画面右上にある[レンダリング]ボタンをクリックします。
 ❶設定事項の確認画面が表示されます
  ①特に変更する部分はないと思いますが
   a)動画(mp4)ではなく、画像を出力したい場合は[画像シーケンス]を選択
   b)[Goole]のロゴマークは、背景が隠れるような場合は、
    ドラッグで移動させます
 ❷[送信]ボタンをクリックします
 ❸[レタリング]が開始されます
 ❹[レタリング]作業には少々時間がかかるようです。焦らず暫く待ちましょう。
 ❺[レタリング]が終了すると、
  [レタリングした画像をダウンロードできます]と表示され、音が出ます。
 ❻再度、設定事項の確認画面が表示されます。
  [Cloudレンダリング]ボタンをクリックします。
 ❼[Cloudレタリング]の画面が開きます
   a)[ダウンロード]ボタンをクリックするとダウンロード出来ます
   b)名前が何故か[無題]となってしまっていますが、ご愛敬ということで
   c)最後に[閉じる]をクリックしてミッションは終了です
 
なお、冒頭で紹介した動画は、 [Google Earth Studio]で作成した動画を
MIcrosoftの動画編集アプリ[Clipchamp]に取り込み、音声とキャプションを追加したものです。

キーフレームの作り方さえ理解できれば簡単に出来ます。
是非試してみてください

なお、 [Google Earth Studio]では、上記の[ズーム]以外にも
[地点間],[軌道],[スパイラル],[ジャンプと軌道]の機能が使える。

❶[ファイル]=>[新規]=>[クイックスタート]
❷[空のプロジェクト▼]=>[クイックスタート]
 (マウスポインタをセットするとプレビュー出来る)



機会があれば紹介したい。


「試してみた」シリーズ

2025年6月8日日曜日

無料で使える[Google AI Studio]で動画を作ってみた

無料で使える[Google AI Studio]で動画を作ってみた


プロンプト:先斗町を歩く舞子はん

最近の[AI]の進化には目を見張るものがあります。
正に日進月歩、秒進分歩といった感じでしょうか?。
AIの火付け役となったOpenAI社に始まり、
大手のMicrosoft,Google,Appleをはじめ、
スタートアップ企業が雨後の筍のごとく出現しています。

今注目されているのは動画生成AIですが、これも百花繚乱状態です。
「ボランティア活動(シルバーCITAサロン)の会員さんにも最新情報を紹介したい」
と思い、いろいろと調べてみました。

どのAIも無料で使える「お試し機能」はあるものの、
利用回数など制限が多いものばかり。
そんな中で、Googleが提供するAI[Google AI Studio]は
1日の利用回数に制限はあるらしいものの「現時点では無料で使える」とのことなので
試してみました([Google アカウント]が必要です)。
(但し、仕様や利用条件はコロコロ変わるのでいつまで無料で使えることやら)


[Google AI Studio]で動画を作る
❶[Google AI Studio]のサイトへ。
ログインを求められたら、[Google アカウント]でログインします。
❸「私は・・・に同意し・・・」にチェックを入れ[同意する]をクリック。
❹[Welcome to AI Studio]の画面が開く。
[Google AI Studio]は幾つかの機能をもっているが今回は[動画生成]に特化。
❻[Generate Media]=>[Veo]の順にクリック。
 (画面上で右クリックし[日本語に翻訳]してもよいが簡単な英語なのでそのまま使う)
[Veo]をクリックすると
❽右側に設定メニューが表示される
 ①Number of results:一回で何本の動画を作成したいのか?(1~2本から選択)
 ②Aspect ratio:縦横比。縦型動画か横型動画を決める
 ③Video duration:動画の長さ(5~8秒)を決める
❾プロンプトの入力
 プロンプトの入力には2通りある。
 ①Text to Video :テキストのみの入力
 ②Image to Video:テキスト+画像
  [Add an image to the prompt]ボタン=>[画像のアップロード]=>[テキスト入力]
  画像と連動させるとより精緻な動画が作れるようだ。
❿[Run]ボタンをクリック
数十秒待つと動画が生成されます。
⓬[再生]してみて、出来栄えが気に入れば[ダウンロード]して保存。

出来上がった作品(プロンプト:草原を駆けまわる茶色のトイプードル)
僅か8秒ではあるが、中々の出来栄えだと思う

⓭注意事項
 HPなどにも明記されていないので確かなことは分からないが
 ①1日に作成できる動画の数には制限があるようで、3~5本/日程度ではないかとの情報がある  
 ②翌日には回復するとの情報がある
 ③プロンプトは、画像+テキストの方がより精緻なものが出来るとの情報がある

P.S.
最新の情報では、Microsoftが動画生成AI[Bing Video Creator]の
提供を開始したとのこと。

「試してみた」シリーズ