2018年4月1日日曜日

船岡山(111.89m) 登山

船岡山(111.89m) 登山


麗らかな陽気に誘われて、船岡山(111.89m)に登ってきた。
「船岡山 登山」なんて言うと「船岡山は山とちゃう、あれは岡や」とのツッコミも聞こえてきそう。
清少納言の枕草子にも「岡は船岡。片岡。・・」という段がある。
「船岡山公園」として整備されており「登山」と言うには些か気が引けるが立派な山だ(と思う)。

「丘」か「岡」か「山」かは別として、「船岡山に登ってみたかった」のには理由がある。

今から千二百年ほど前、平安遷都に際し風水が相され、 船岡山が大地の生気が迸り出る
玄武の小山と卜され、「船岡山を北の基点として平安京が造営された」と聞く。
確かに当時のメインストリート朱雀大路(今の千本通り)を延長すると船岡山に突き当たる。
当時の人々が眺めたであろう船岡山からの光景を是非眺めてみたいと思っていた。

東西南北何処からでも登れるが、今回は北大路通から入山。
麓からの標高差は50mあるかないか、一気に山頂だ。
船岡山(118.89m) 登頂の証。三等三角点 船岡山
春霞かPM2.5か、はたまた黄砂か、京都タワーが遥かに霞んで見える。
「あの西には羅城門があったはずだ」などと想像を膨らませながら、暫し景色を堪能。
船岡山山頂付近から京都市内を望む
 
遥か昔の平安京に思いを馳せたあとは、船岡山公園内を散策。
この日は広場でイベントが行われており少々喧しい。
昭和5年に作られたという「ラジオ塔」、山頂付近の巨岩(磐座?)、其処彼処に点在するお地蔵さん、・・。
そう言えば、ここは応仁の乱(室町時代)で西軍がを構えた場所だ。
(西軍の地跡だから「西陣」。この辺り一帯の地名の由来となっている話は有名)
お地蔵さん群は慰霊の為なのだろうか・・。

東に進むと打って変わって静寂が辺りを包む。
織田信長公を祀った「建勲(たけいさお)神社(通称:けんくんじんじゃ)」、
玄武大神を祀った「船岡妙見社」、宇迦御霊大神・国床立大神・猿田彦大神を祀った「義照稲荷神社」がある。
義照稲荷神社の前には両部(りょうぶ)鳥居がある。厳島神社の鳥居の形として有名らしい。
(「義照」は人名のような気がしますが誰なんでしょうね~)。
義照稲荷神社の横には伏見稲荷の命婦社の親神「船岡山の霊狐」を祀った稲荷命婦元宮、
裏手には「船岡稲荷大神」、「荒木大明神」、神名を刻んだ多くの石碑が祀られている。

階段を降りると大きな鳥居があった。
京都府下最大の「木造明神型素木造」、使用材は台湾阿里山の紅檜だそうだ。

もう一度山頂を経由し帰路についた。往きには気が付かなかったが前方に(左)大文字が見えた。
何か得した気分。

「船岡山」、歴史の勉強にもなる安心して登れる「山」だ。
史跡 船岡山
史跡 船岡山 案内板
三等三角点 船岡山
ラジオ塔
ラジオ塔 案内板
山頂付近の桜は、まだまだ見ごろ
頂上付近の巨石 磐座か?
彼方此方にお地蔵さんが
応仁永正戦跡碑
案内板
船岡山と中世の合戦 案内板
建勲神社
建勲神社 駒形札
建勲神社と義照稲荷神社案内板
建勲神社 境内図
建勲神社 本殿
船岡妙見社
船岡妙見社 駒形札
義照稲荷神社
義照稲荷神社
稲荷命婦元宮
駒形札
船岡山不動明王?
大鳥居
おまけ (左)大文字がよく見える

自作GIFアニメ 羽ばたく蝶