2019年4月28日日曜日

近所の山々 沓掛山(415.1m)登山 & 唐櫃越

近所の山々 沓掛山(415.1m)登山 & 唐櫃越

先日、近所の山々のうち未踏峰だった「大枝山」「大暑山」に登った。
今回は、近所の山々シリーズ第二弾、「沓掛山(415.1m)」がターゲット。

「沓掛(くつかけ)山(415.1m)」は、桂坂NTの背後にある。
麓に「大江沓掛町」「大江北沓掛町」などがあることから、山名は地名からとったものだろう。
「沓掛」とは、
「旅人などが、道中の無事を祈願して道祖神、庚申(こうしん)、山の神などに草鞋や馬沓の類を掛けて手向けること」
だそうだ。
麓には「山陰街道」が走っている。少し先は「老ノ坂峠」だ。
先人たちは、ここで道中の無事を祈ったのだろう。
桂坂NTと沓掛山(415.1m)
沓掛山は「唐櫃越(からとごえ)」と呼ばれる古道(山道)の中ほどに位置している。
「唐櫃越」は京都市西京区山田から沓掛山~天蓋峠をへて亀岡市馬堀に至る古道で、
「唐櫃という運搬具(木箱)を運ぶのが精一杯の狭い道であった」ことに由来しているそうだ。
尾根筋の道であり、人目につかず隠密裏に行動するには打ってつけ。
本能寺の変では、あの明智光秀の軍勢の一部もここを通ったとか通らなかったとか・・。
(光秀がらみで言えば、亀岡市保津町から京都市右京区へ抜ける「明智越」と呼ばれる古道もある)。

今回は、なるべく楽なコースで沓掛山に登り唐櫃越(の一部)を歩いてみた。
沓掛山山頂(415.1m)
沓掛山山頂(415.1m)標識
唐櫃越(の一部)
なるべく楽なコースとして選択したのは、「桂坂野鳥遊園から唐櫃越に取り付き沓掛山に向かう」コース。
「桂坂野鳥遊園から唐櫃越に取り付く」コースは3通りあるようだ。
 ①桂坂野鳥遊園東端からのコース(ハイノキ坂コース)
 ②桂坂野鳥遊園内からのコース(ソヨゴ坂コース)
 ③桂坂野鳥遊園の西端からのコース(リョウブ坂コース)
 昨年の台風の影響で②は現在も通行禁止のようなので今回は①のハイノキ坂コースを選択した。
帰路は、唐櫃越を辿り阪急上桂駅まで。

【概略行程】

10分
25分
40分
70分
30分




桂坂小学校前(バス停) => 桂坂野鳥遊園 => 唐櫃越出会 => 沓掛山 => 丁塚 => 阪急上桂駅

山行の様子はスライドショーで。

【おまけ1】
古墳好きのあなたへ
下山道の最後に墓地を通り抜けますが、資料「昭和60年度 京都市埋蔵文化財調査概要(147頁)」によれば
その後背地が「山田桜谷古墳群」で前方後円墳ではないかと言われています。
墓地を抜けてすぐ左手の竹藪の中を100mほど行くと「衣笠山1号、2号墳」があります。
何れも円墳ですが奥の1号墳は円墳の形状をよく残しています(石室、天井石はありません)。
更に下ると右手に「上ノ山古墳」があります。
余力があればぜひお訪ねください。

【おまけ2】
❶「西芳寺川林道6号橋へ 約1時間」の案内板から下ると「西芳寺川古墳群」を見学できます。