2018年8月5日日曜日

近所の歴史探訪~「西芳寺川古墳群(その3)」編~

 近所の歴史探訪~「西芳寺川古墳群(その3)」編~


西方寺川古墳群の探訪は今回で3回目だ。

一回目は「坊城古墳群」 (近所の歴史探訪~「西芳寺川古墳群」編~ 参照)
二回目は「北松尾古墳群」(近所の歴史探訪~「西芳寺川古墳群(その2)」編~ 参照)

二回目には「上園尾古墳群」も訪れてみたが、残念ながら古墳を発見することは出来なかった。
その後、更に調べてみると「西方寺川古墳群」には、「上園尾古墳群」以外にも
 ①ゲート(車止め)右手の「松尾山」への登山道脇(神ヶ谷古墳)
 ②「上園尾古墳群」の対岸
などに古墳(群)があるらしい。
今回は、リベンジを兼ねて「上園尾古墳群」を再度探訪するとともに、①及び②も探訪してみた(印)。
(は探訪済み)

①ゲート(車止め)右手の「松尾山」への登山道脇の古墳 (神ヶ谷古墳)
 古墳は、ゲート(車止め)右手の松尾山への登山道を上ってすぐの所にあった。
 登り始めてすぐ登山道右手に開口部が見える(下りだと見つけにくいかも)。
 柵が張り巡らされているので中に入れず石室内部は覗けなかった。柵越しにパチリ。
ゲート
松尾山への登山口
登山道の右手に開口部が
開口部
開口部 拡大①
開口部 拡大②

ご参考】
 この山道は「京都一周トレイル 西山コース」にもなっている。
松尾山に向かうトレイルコース沿いに「松尾山古墳群」が散在する。
トレッキングと古墳探しの両方を堪能できるいいコースだ。
松尾山古墳群」については、松尾山古墳群及び松尾山古墳群(その2) を参照してください

上園尾古墳群  (上園尾1,2号墳)
上園尾古墳群には、2基の古墳がある。
前回来たときには見つけられなかった。今回はリベンジ。慎重に探索。
2号橋を渡って直ぐ右手の道に入り、踏み跡(はっきりした道はない)を左手の方向に辿る。
石材が少し露出しているところがあるので古墳らしいが天井石や石室は見当たらない。
獣(熊?,猪?)捕獲器の左手上に天井石らしきものが僅かに見える。
近づいてみると確かに石室の開口部だ。残念ながら内部は殆ど埋まっていた。
距離は短いが、傾斜がきつく落ち葉が堆積しているので大変滑りやすい。
見学時は事故のないようくれぐれもご注意下さい。
2号橋を渡って直ぐを右手に入る
石材が・・
獣捕獲器の左上
開口部①
開口部②
石室内部
②「上園尾古墳群」の対岸
 ここには4基の古墳がある。仮にA~D号墳と呼ぶ。
2号橋(松園橋)の手前左手から山中へ。途中三叉路があるので右手(川沿い)の道へ。
直ぐ左手にA号墳が見える。墳頂には石材が散乱しているが石室(天井石)は見当たらない。
A号墳からほんの少し先の左手後方に、こんもりとした膨らみが幾つか見える。円墳のようだ。
向かって右からB,C,D号墳とする。

B号墳:墳頂付近に石室の天井部が大きく開口している。石室の形状がよく残っていた。
C号墳:巨大な天井石が露出しており間に小さな隙間が見える。カメラを突っ込んでパチリ。
      内部は殆ど埋まっているようだ。
D号墳:墳頂付近に小さな穴が・・(最近開けられた?)。カメラを突っ込んでパチリ。
      内部は殆ど埋まっているようだ。
2号橋手前左手から
途中の三叉路を右へ
A号墳 墳頂には石材が散乱
B号墳 開口部
B号墳 開口部拡大
B号墳 石室内部①
B号墳 石室内部
C号墳 天井石の間に隙間が
C号墳 内部
D号墳 墳頂付近に小さな穴が
D号墳 内部
D号墳からB,C号墳を望む
【あとがき】
案内板によると「西方寺川古墳群」では43基の古墳が発見されている。
三回の探訪を通じて都合12基の「石室の見える古墳」を見たことになる。

下調べが十分でなく3回も訪問することになってしまったが、
一回の訪問で全てを回りきれる範囲内にある(※)
古墳好きの方、特に石室を見たい方にはお薦めのコースです。


世は古墳ブームなのだとか。
これから探訪をしてみようという方々の参考になれば幸いです。
   近所の歴史探訪~「西芳寺川古墳群」編~      坊城古墳群
   近所の歴史探訪~「西芳寺川古墳群(その2)」編~ 北松尾古墳群
   近所の歴史探訪~「西芳寺川古墳群(その4)」編~
も併せてご参照下さい。

蛇足:古墳フンしすぎて足を滑らさないように。

(※)
最近見つけたのですが「京都市遺跡地図提供システム」で古墳を含む遺跡の場所(位置)を
調べることが出来ます。活用しましょう。

古墳シリーズ