2021年1月31日日曜日

近所の歴史探訪 ~「千代の道古墳」編~

近所の歴史探訪 ~「千代の道古墳」編

千代の道古墳」、雅なネーミングに魅了され2年ほど前に訪れたことがある。
9月頃だったと思うが、当時は一面草に覆われており全貌はよくわからなかった。
今回久しぶりに訪れると草は刈り取られスッキリして形状などがはっきりと確認できた。
また案内板も設置され見学者に対する暖かい心遣いが感じられる。頭が下がる思いだ。
2年ほど前の訪問時 
今回訪問時
「千代の道古墳」は、京都橘大学 文化財調査調査報告 2010には
「右京区嵯峨野千代の道町:平地 径16m 高2.5m 円墳 横穴式石室 半壊」として紹介されている。
紛れもなく古墳だと思っていたが、案内板によると2説あるようだ。
「古墳説」と「寺院建物の基壇説」。何れも尤もらしい説だ。

個人的には、大正の頃には「マスムロ」と呼ばれていたようなので、
[マスムロ]=>[桝室(ますむろ)]≒>[石室]=>古墳 の説を採用したいが
最終的には発掘調査なとで決着を付けるしかあるまい。
古墳南側((配水タンク傍)に露出している石材?が気になる。もしかして・・。
案内板
 
千代の道古墳 全景
千代の道古墳 全景
形状から見ると方墳のようにも見える
墳頂付近
南側に石材?が露出
南側に石材?が露出(拡大図)

案内板を作成していただいた
「太田伊産業」及び「京都府立鴨沂高等学校京都文化コース」の皆様に深謝申し上げます。

千代の道古墳 位置図
千代の古道(ちよのふるみち)」のウォーキングを楽しみながら、一寸寄り道されては如何でしょうか? 
フレスコ嵯峨野店」の裏手です。
さらに東北東に250mほど行くと石室剥き出しで有名な「蛇塚古墳」もあります。


「千代の古道」については、別稿「千代の古道(ちよのふるみち)」をご参照ください。